Y様が、マイクスミス・インターナショナル・ゴルフアカデミーにゴルフ留学に 来られました。
☆Y様は佐藤拓宋様が以前出版された「定年後はゴルフでシングルの腕前をめざそう」という本をお読みになり、是非自分も佐藤拓宋様の様にマイクスミス・ ゴルフアカデミーでゴルフレッスンを受けシングルプレーヤーになりたいと、ゴルフアカデミーの門を叩かれました。
Y様は金曜日にセントジョージに着かれましたので、土日は体調を整えて頂く事を中心に考え軽い練習をやって頂いたそうです。 そんな中で、 現在のY様のフォームチェックがマサさんによって進められていきました。
修正のポイントとして、テークバックがアウトサイドに上がりそのままアウトインのダウンスイングになっている事、トップでは右脇が大きく開きクラブがプレーンから 外れている事、インパクトで腰が全くキレていない事、テークバック時に大きく右にスウェーしておられる事、コックが弱く又リリースが早すぎる事、トップで左肘が かなり曲がっている事、インパクト直後にフリップしてすくい上げている事、両肘が曲がったままでフォローをしておられる事、フィニッシュでは体重が左に乗りきって いない事などがチェックされました。
※最初はY様の様子を見るだけにして月曜日にスコットさんのレッスン以後本格的にスイング修正をしていきたいとマサさんは言っておられたのですが、 生真面目な性格か、三週間という限られた時間内で出来るだけ結果を出してあげたいと、日曜日には大きな問題点をマサさんが指導していかれ先ずはテークバックやトップの 位置に関する指導が進められました。
少しでも修正しておけば後が楽になりますし全体の修正もはやく出来ますから、時差ボケでまだ辛い時だったと思いますが、Y様も一生懸命指導を受けておられました。
※月曜日に先ずはスコットさんから、スイングの基本について色々と説明がありました。
Y様は英語が得意ではないとの事でしたのでマサさんが付きっきりで通訳をしておられましたが、スイングの考え方等を聞かれて、「日本の教え方とは全然違います。」とビックリしておられたのが印象的でした。
これが俗に言う「アメリカン・パワー・スイング」ですね。
一通りスイングについての説明が終わるといよいよレッスンのスタートです。先ずは少しボールを打って頂きコンピューターで分析し、スイングの間違いが指摘されていきました。やはりスコットさんも先ずはテークバックでのスウェーが一番の問題と思われ、手作りのスウェーストッパーを使いながら次々に指導が進められていきました。
毎回レッスンの度にコンピューターを使いながら、分析したら修正のドリルをして頂き、又コンピューターで分析して又ドリルと何度も何度も 繰り返されていきました。
マイクスミス・ゴルフアカデミーはマイクスミスを筆頭にゴルフを愛するインストラクターばかりですので、マサさん、スコットさん、二人とも真剣にY様の期待に 添える様にレッスンしておられました。
スコアーを良くしたかったら又飛距離が欲しいと思ったらスイングに年齢は関係ありません、自分を鍛えながら努力していくしかないのです。
今日はパッティングのレッスンです。
先ずは確認の為に五球ほど近くのカップに打って頂きましたがあまりにもピッタリと寄るので、今度は遠い方に打ってみてとスコットさんが言われました。遠い方も距離感ピッタリで全て30cm以内に寄るものですからスコットさんもびっくりして「素晴らしいな~。」と言われました。
Y様がマサさんに何て言ってるのと聞かれたので、「距離感が素晴しいと褒めているんです。」と伝えられたら「 だって先日マサさんに習いましたからね。」と言っておられたそうです。「マサさんは一緒にラウンドされた時の様子を考えて、パッティング、バンカーショット、アプローチなどをタイミングよく指導されているのです。」
※距離感は素晴らしいのが分かりましたので、基本となるグリップについての再確認とアライメントについての説明がなされました。
大変素晴らしいパッティングの感覚を持っておられるのですが、時々アライメントが狂うのと、練習方法の説明をされたあとは楽しく歓談の一時を過ごされました。
マサさんのお話ではY様のパッティングの特徴として、非常に小さいテークバックから右手でパチンと叩かれる様なスイングなので、方向性と距離感を良くするために スムースなスイングのコツを指導されたという事でした。
今日はアプローチのレッスンです。
先ずレンジにて40~50ヤードを打って頂き、その次はクラブを換えて又打って頂き、Y様のアプローチの感覚を磨いて頂いたという事です。
基本的な説明が終わりますと練習グリーンに行き実際にラフの中からアプローチをして頂き、厳しく又優しく指導が進められていきました。
マサさんのお話では、Y様のアプローチはパッティングと同じで、極端に短いテークバックからいきなり右手で打つという癖をもっておられ、それを取るのに大変だったそうです。
パッティングでもアプローチでもフルスイングでも基本は同じで、ゆったりとしたスイングが基本になりますとの事でした。
本日は最後のレッスンでバンカーショットのレッスンの予定でしたが、セントジョージでは珍しく雨となりましたので、室内にてバンカーショットのレッスンが進められました。
ホワイトボードを使って基本的な説明がされた後、世界一のプレーヤー・タイガーウッズのバンカーショットを見せながら、バンカーショットのコツ、タイガーはどうやって打っているかなどの説明がありました。
説明の後は室内にてレッスンが行われていきましたが、コツをつかまれるのに時間は掛かりませんでした。 帰国後の課題として、バンカーショットの場合は砂の硬さや荒さに気を付けてショットされる事、それからボールのライによっても変わりますので、その点が今後練習される時に気を付けて頂く様に話がありました。
バンカーショットのレッスンは終わりましたが、再度ドライバーのスイングをチェックして御帰国後の課題を話しされました。
ドライバーを打って頂き、今後練習される時の注意点や練習時にやって頂きたいドリルのやり方などの説明がなされましたが、本当にインストラクターのみなさん生真面目で、 最後の最後まで真剣に指導されているのが大変印象的でした。
Y様の三週間後のスイングです。
マサさんのお話では「綺麗にオンプレーンでテークバックされ又ダウンスイングもオンプレーンになりました。大変綺麗なスイングですね~。テークバックでのスウェーも完全に無くなっておりますし、コンパクトなトップで左肘もしっかりと伸びています。前傾とチルトを 保ってしっかりとしたスイングです。インパクト後も腕がしっかり伸びています。フィニッシュでも左に完全に体重が乗っていますね。
今後の修正点としては、インパクト時の腰の切れがもう少し欲しいという事と、コックのリリースがまだ少し早いという事です。これが修正出来れば飛距離ももっと伸びる でしょう。」との事でした。
今回Y様は92~93でラウンドされていたそうですが、マサさんがラウンドの様子をチェックされたところ、時々出る大叩きが攻め方の間違いである事を 感じられ、この大叩きを無くせばスコアーはぐっと縮まるとラウンドレッスンをされました。
トラブルの時の考え方やセットアップなどの指導をしながらラウンドされたら “81”というスコアーでプレーされたそうです。
余談ですが、ここセントジョージには75歳前後でハンデ4とか5とかのシングルさんが沢山いますので、そんなところもY様の刺激になったのではないでしょうか。 Y様の夢であるシングルハンデは目前であるとマサさんは話しておられましたが、今回Y様は初めてクラブフィッティングもされて新しいアイアンやウェッジを購入されましたのできっとシングルになられる事と思います。
三週間に渡るゴルフ留学お疲れ様でした。夏には又来たいとの事でしたので、楽しみにしています。