女子大生でゴルフ部に所属するYさんがゴルフ留学に来られ、シングルプレーヤーになって御帰国されました。
Yさんは飛距離は男性にも負けないくらいの飛距離を打たれ全日本のドラコン大会で三位に入賞される程の実力の持ち主ですがアプローチとパッティングが苦手でスコアーは今一つ、いつも85から90でプレーされていたという事で今回マイクスミス・ゴルフスクールへゴルフ留学しゴルフレッスンを受けられる事にされたそうです。
又折角の三週間のアメリカ生活ですから、少しでも将来の役に立つ様にとホームステイを希望され、英会話の勉強にも努力されました。ホストファミリーとなったブラック夫妻も大変親切で、食事に連れて行ったり、ミュージカルを見に行ったり、バギーでサンドデューンを走りに行ったりと、色々と親切に面倒を見て頂いたそうです。
Yさんの場合ゴルフ留学が終わったら直ぐに関東学生選手権が控えていますので、少しでも早く修正する意味でも現状のスイングを知りたいと日本からスイングビデオを送って頂き、マサさんの方で分析され、まだ日本におられるYさんへの指導が早速来られる前から始まりました。
以前はドラコンに力を入れておられただけあって凄い迫力のスイングだったそうですが、リバースピボットや腕力で振り切っておられる事、体重移動が不完全でフィニッシュでもへっぴり腰になっている事などの大きなポイントが指摘されました。
セントジョージに来られ、いよいよゴルフレッスンのスタートです。
前もってマサさんがビデオで指導されていた状況をマイクさんに説明されたり、又今回のゴルフ留学の目的であるアプローチとパッティングのレッスンをしっかりと受けて85から90というスコアーをもっと短縮したいという希望は聞いておられましたので、マサさんとマイクさんでYさんの為のプロジェクトを組まれ色々と指導方法について相談されたそうです。
先ずはスイングの修正から始められましたが、選手権などを控えておられるので「どうしても直した方が良い。」というところだけを中心にスイング修正は進められ、後は一番のポイントであるパッティングについて室内で続けて指導がなされました。
ゴルフレッスン二日目はフルスイングのチェックを再度行われました。
今回は外に出て実際の弾道を確認しながらの指導が続けられていきました。 やはりリバースピボットが一番の問題という事で、これだけは修正した方が良いとテークバックについて色々と指導がされていきました。
ゴルフレッスン三日目はチップショットのレッスンです。 今回の最大の目的の一つであります寄せですが、なかなか感覚を覚えるのに苦労されていましたが、きっかけはつかまれた感じでした。 「ゴルフは寄せとパット」と言うくらい大変重要ですよね。
今回はYさんが全国大会に進める様に「Yさんプロジェクト」を組まれましたので、マサさんもレッスン以外でも出来る限り応援したいと、以前ジョンデイリーが使っていたタイプと同じボーケイウェッジの52度56度60度をYさんに差し上げられました。
ゴルフレッスン四日目は、やはり一番の問題点であるパッティングを練習グリーンでレッスンが続けられていきました。
パッティングの基本的なセッティングから始まり、曲がるラインのやり方等々までしっかりと指導が続けられていきました。 そして、アプローチも前回のレッスン通り出来ているか最後に確認がなされていきました。
ゴルフレッスン五日目はフルスイングで、リバースピボット修正の続きと体重移動のコツについてレッスンが進められました。
大会を前にしてどの程度スイング修正を進めるかは教える方にとって大変難しく頭の痛い事だそうですが、大きな改造にならない様に気をつけながらマイクさんとマサさんと話しされながらレッスンは進められたそうです。
レッスン六日目ですが、スイング修正もかなり出来、又アプローチも順調に進んでいますので、再度パッティングのレッスンがされました。
今回はパッティングのやり方だけでなく練習方法についても色々と指導がなされ、今回のゴルフ留学中も帰国後も出来る様にと色々指導されました。
やり方さえ覚えておけば、調子が悪くなったりした時でも簡単に自分で練習できますので便利ですよね。マサさんのお話では、間違った練習をされている方がかなりおられるとの事です。
レッスン七日目はYさんのもう一つの弱点である40ヤードから90ヤードのアプローチを克服する為に、芝の上からグリーンに向かって打ちながらレッスンが進められていきました。
このレッスンはかなりの効果があり、どの程度のテークバックで打てば良いのか、どの程度のスピードで打てば良いのかなど、大変器用に習得されていかれたのがとても印象的でした。
レッスン八日目は、パッティングで一番大切な距離感とラインの出し方などについてレッスンがされていきました。
練習を重ねないと簡単にラインは読めませんが、でも少しでも正しく読める様にとイマジネーションのやり方から色々と指導が続けられていき、少しずつ自分のものにされていっておられたと感じました。
マサさんのお話では、力んだりすると少しトウが浮いてフェースがターンし過ぎる傾向があるけど、かなり上手くなられたそうです。
レッスン九日目は再度グリーン周りのアプローチです。 今日はマイクさんとアプローチ合戦という形式で指導が続けられましたが、少し緊張しながらそして楽しみながらレッスンを受けておられました。
レッスン十日目はパッティングの仕上げに向けてのレッスンがありました。毎日が真剣勝負で頑張っておられる為、その成果も素晴らしくパッティングもかなり決まる様になってきました。又レンジで練習されていた時には、マイクさんがテークバックが狂っているのを見つけられレッスン以外の時間でもチェックして頂いておられました。
レッスン十一日目はフルスイングのまとめとして、ビデオを見ながらの指導が続けられました。 腰の切り方が早すぎてパワーをロスしておられるので、その修正を中心に行われました。
レッスン十二日目は前回の続きで、フルスイングでの腰の切り方、腰を切るタイミング等々についての指導がなされていきました。 最終調整と言った方がぴったりかもしれませんね。
※左側の写真がゴルフ留学前のフィニッシュです。 右側の写真はゴルフ留学最終日のフィニッシュです。どなたの目にも明らかなように、しっかりと体重移動し腰もしっかりと切れた大変素晴らしく又綺麗なフィニッシュになっています。
マイクさんマサさんが相談しながら大改造にならない様に気を付けながら、それでも大きなポイントはしっかりと修正され、アプローチとパッティングに主眼を置いた指導をしていくという「Yさんプロジェクト」は大成功だったそうです。
これも「ゴルフ命」のマイクさん、「ゴルフは我が人生」のマサさんらならではの事ですね。
※今回Yさんへはマイクさんのレッスンは10回を予定してあったのですが、Yさんプロジェクトという事で12回もレッスンがありました。 写真は残していませんが、この他にもYさんの為にラウンドレッスンを無料で三回もされていきました。 これも「ゴルフ命」のマイクさんならではですね。
さて、アプローチとパッティングをしっかりとレッスンを受けスコアーアップを図るという最初の予定ですが、二週間後には4オーバーのベストスコアーでプレーされました。そして、その翌日は何とパープレーをされ、再度ベストスコアーを出されました。彼女はトーナメントを考えてのプレーですから、レディースティーは使用されません。
それでパープレーですから、凄いですよね。
毎日見ておられたマサさんも、「新しい三本のボーケイウェッジの御蔭かどうかは分からないけど、アプローチが大変上手くなったのを認めない訳にはいかないね。」と言われるくらい、ピタリピタリと寄せておられたそうです。
その後は初めてのコースに行かれても全て70台でプレーされ、80を叩かれる事はなかったそうです。 御本人曰く「コースの攻め方」が判る様になったと思うとの事でした。
※女性シングルプレーヤーの誕生です。※
御帰国前日にはマサさんが最終テストとして一緒にプレーされたそうですが、1オーバーでプレーされたそうです。 下記がその証拠のスコアーカードです。
パット数が34、寄せワンのパーが4つ、2バーディーの3ボギーだったそうです。 素晴らしいですね。
寄せもパッティングも大変良くなっているのが解りますね。
Yさん、お疲れ様でした。