大学三年生のY君が、「社会人になったらゴルフと英語は必要になる。」とお父さんからのお勧めで、夏休みを利用してのホームステイで英語の勉強とゴルフ留学に来られました。
Y君はゴルフの経験は無くゴルフスクールで一から始める事になったのですが、シングルプレーヤーであるお父さんは「素人が下手に教えるより最初からプロに習った方が良い。」と、御自分では教える事なくY君をセントジョージに送り出されました。
確かにお父さんの言われる通りで、変な癖がつくまえに基礎から習われた方が、上達も早く綺麗なスイングを身に付けて頂けると思います。
※マサさんがお父さんから連絡を受けられた時お父さんはシングルさんという事を聞かれたので、マサさんからお父さんに「お父さんのクラブはシングルさん用で難しいと思いますので、Y君にはビギナー用の軟鉄鍛造キャビティーを買ってあげて下さい。」と話しされたそうです。 シングルさんが使うマッスルバックなどは初心者には使えませんからね。
金曜日にセントジョージに着かれたので土曜日と日曜日はマサさんの方で状況の確認及びスイングの基礎となるレッスンを始められましたのですが、ドライバーを打っているのを見ていたマサさんが何かおかしいと感じられクラブをチェックしたら、新品のドライバーでしたのでグリップにはまだプラスティックのカバーがついたままだったそうです。
そんなビギナーさんのゴルフ留学の様子です。
※右脇が大きく開き又左肘が極端に曲がったオーバースイング、スイング中の上半身の大きな上下動、テークバックでの大きなスウェー、ショルダーターンの不足、体重が右に残ったへっぴり腰等々、初心者のゴルファーに良くある色々な問題点がマサさんによって指摘されて、いよいよレッスンがスタートしていきました。
そして月曜日にはマイクさんのゴルフレッスンがスタートです。
※先ずはこれからゴルフをされるという事で、プロのスイングを見ながら基本的なスイングについての説明があり、クラブを持たずに室内での基本トレーニングが始まりました。
その後外に出てレンジでボールを打ちながらの基本レッスンが続けられていきました。
マイクさんとマサさんで、テークバック、トップ、ダウンスイング、スウェー防止、ショルダーターン、アライメントなどとにかく基礎的な事が色々と指導されていきました。
※翌日はマイクさんのレッスンはありませんので、マサさんの方で昨日の復習を兼ねてフルスイングのレッスンが続けられていきました。特に注意するポイントとしては腰の切り方とリストターンのタイミングです。
マサさんのお話では「みなさんリストターンが弱く、それでも飛ばしたいから腰だけは早く切っていきスライスを打たれる方が多い。」そうです。 みなさんは如何ですか?
※今日のマイクさんのレッスンでは、上半身の上下動を止める事とダウンスイングがアウトサイドから入っているのを矯正するレッスンが、コンピューターによる確認を何度も何度もやりながら進められていきました。
*かなり良い感じで修正が出来上がりましたので、今度はレンジでボールを打って頂き弾道をみながらのレッスンが続けられていきました。
コッキングについてのコツやテークバックで少し右にスウェーしている癖も取る様に気をつけながら、右肘のたたみ方やトップの位置についても細やかにレッスンが続けられ、Y君のスイングも少しずつ形になっていきました。
インパクトポジションやリストターンについても、続けてレッスンが行われていきましたが、マイクさん曰く「大変物覚えが早い。」との事でした。
※次のゴルフレッスンはチップショットのレッスンです。 グリーン周りからのチップショット、少し離れたところからのピッチショット、グリーン周りのバンカーとレッスンは進んでいきました。
*通常のレッスンですとチップショットで一時間、ピッチショットで一時間、バンカーショットで一時間と結構レッスンに時間が掛かるものですが、Y君の場合は大変の見込みが早いのでマイクさんも続けて三つレッスンをされました。
簡単にバンスの使い方について説明された後は、直ぐにチップショットのレッスンがなされました。 上手くこなされるのでピッチショットのレッスンへと続き、それも上手くやられましたのでバンカーショットのレッスンへと続いていきました。
※本日のゴルフレッスンパッティングです。
*グリップ、姿勢、アライメント、ラインの読み方、練習方法に至るまで懇切丁寧に指導が続けられました。
※その後もフルスイングやアプローチについて何度もレッスンがありましたが、本日は今まで習った事の確認としてマイクさんが特別にラウンドレッスンをされる事になりました。
通常ですとラウンドレッスンは別料金で別途申し込む事になっていますが、マサさんの方からマイクさんに途中経過の確認としてやって欲しいと要請されやってける事になったそうです。
ラウンドレッスンではホールの攻め方、インターメディアターゲットの必要性、アライメントなどの基本的な事を指導されましたが、途中では通常のレッスン同様ショルダーターンの不足やインパクトポジション、パッティング時のラインの読み方からアライメント等々細かくレッスンが続けられました。
ラウンドレッスンが終わってからY君は「非常に緊張しました。」と言っておられたそうですが、長いロングパットを入れたり、チップインしたりと素晴らしかったそうです。
※本日のレッスンではマサさんが「アイアンの切れが悪い。」という事をマイクさんに話されましたので、レンジの芝の上からのレッスンが続けられていきました。ダウンスイングとインパクトのポイントと考え方などについて説明しながら、マサさんマイクさんのレッスンは続けられていきました。
※一ヵ月のゴルフ留学も終わりに近づき、本日はスコアーメイクの要であるアプローチの仕上げのレッスンがありました。
Y君は毎日アプローチの練習をやっておられたので大変上手くなっておられたのですが、まだ少し腰の使い方がぎこちなく苦労しておられるところもありましたので、マイクさんだけでなくマサさんも一緒に日本語で細かく説明しておられました。
マサさんのお話ではレッスン後の練習ラウンドでもかなり上手くアプローチされていたそうで、マサさんも大変喜んでおられました。
※昨日最後のレッスンがありゴルフの醍醐味であるドライバーのレッスンをされたのですが、今日もマイクさんが時間を作ってくれて昨日の続きのドライバーのレッスンをしてくれました。 帰国前日という事でマイクさんもマサさんも真剣にレッスンを続けておられました。最後にマイクさんより「又来て下さい。」と声を掛けられ硬い握手をされていました。
※トップもかなりコンパクトになりオーバースイングもなくなりましたし、テークバックでのスウェーも無くなり、上半身の上下動もなくなり、かなり良いスイングになったのは言うまでもありません。
今後の課題としては、大きなゆっくりとしたスイングを心掛けて、腰を切る速さとリストターンの速さが同調する様にされたら、飛距離も方向性ももっと良くなるとの事でした。
※今回Y君はこちらのスクールに来られてからゴルフを習い始められましたので、ラウンドは毎日9ホールにして様子を見ながら練習に力を入れられました。
「折角のチャンスだからラウンドもしてくださいね。」とマサさんが勧められても、18ホールプレーされたのは七、八回だったそうです。しかし毎日毎日練習に力を入れられただけあって、この帰国前日のラウンドではかなり難しいと言われる「サンブルック・ゴルフコース」にマサさんと行かれ、100でプレーされたそうです。
マサさんのお話では、「初めてクラブを握って一ヵ月で100でプレーされた方を今まで見た事が無い。」との事でした。Y君のセンスの良さと努力がそうさせたのだと思いますね。
Y君、お疲れ様でした。